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ネットショップ&アフィリエイトのためのSEO対策

Lesson 4. テレビ番組を利用したマーケティング

皆さんこんにちは。お正月は食べ歩きして2kgほど太ってしまいました。ダイエットにはいつも水泳をしますが、こう寒いと春までは痩せられなさそうです。
今回は、テレビ番組を利用したマーケティングのお話です。

キーワード広告のみで安定した暮らしも可能?

「2006 International CES」の基調講演で、ロボットによる無人操縦レースで1位を取った車「Stanley」と共に登場したGoogle共同創設者のひとり、ラリー・ペイジ氏

21日(日)に放映されたNHKスペシャル「“グーグル革命”の衝撃」でSEOが取り上げられました。番組を見る前には検索エンジンとその利用者サイドからのリポートのみと予想していましたが、検索エンジンをビジネスに利用する人々にもスポットが当てられていて、かなり新鮮な切り口だったと思います。

日本での検索シェア1位はYahoo!ですが、米国では圧倒的にGoogleです。番組ではGoogleに収入と生活を依存している若者が紹介されました。AdSenseで月収90万円というのは、海の向こうだけの話のような気もしますが、月収数百万円級のアフィリエイターというのは実は日本にもゴロゴロいて、そういった方々が我々のような業者にSEOを依頼することも多いのです。

問題は、それで脱サラした場合に勤め人と同様の安定した人生が送れるか、ということですが、先日の番組を見る限りではそれも不可能ではないような気さえします。

アイディアひとつで世界を変える

10年ほど前は、OSはWindows 95で、ほとんどの人がアナログ回線でダイヤルアップ接続をしていましたが、たった10年でOSもハードウェアも大きな進化を遂げました。現在では、自宅が光ファイバー回線という環境も普通ですし、外に出ればいたるところで公衆無線LANサービスが利用可能です。10年前には想像もしなかった便利な接続環境が整備され、その技術革新はとどまるところを知りません。

「ITバブルは崩壊した」とひと頃は言われていましたが、ITによる経済の革新は、バブルで終わってしまうような一過性のものではないと思います。なぜなら、ITの世界はアイディアひとつで世界がひっくり返ってしまうからです。Googleは、「優れた論文は多くの論文から引用されている」というアイディア――ページランクという概念をインターネット上に移植したことで、世界の覇者になりました。

番組中でGoogle社員の夢が書かれたホワイトボードが写されていましたが、そこには「Google政府を作る」「Google通貨を作る」「株式市場をコントロールする」といった壮大な夢が描かれていました。しかし、夢に聞こえないのが彼らの怖いところです。政府や株式市場はわかりませんが「Google通貨」というのは十分可能でしょうし、既に実現しつつあるようです。インターネットを利用して独立国家を建設する、村上龍氏の「希望の国のエクソダス」という小説がありますがまさにその世界です。

番組にあわせて、リアルタイムでキーワード入札

さて、前置きが長くなりました。今回私がこの番組を実際にどのように現実のマーケティングに応用したかをお話したいと思います。

番組が始まった時、私はパソコンの前で「今回の原稿は何を書こうかな」とネタ集めにネットサーフィンしつつ、テレビをつけていました。

番組では、話題はすぐにSEOの話になりました。しかし「SEO」という用語は一度も出てきません。私はそこにビジネスチャンスを見出しました。

NHKはSEOのことを「検索エンジンマーケティング」と番組中で呼んでいたのです。この言葉は決して間違いではありませんが、アドワーズで高値がつくようなキーワードではありません。しかし、この番組で初めてSEOの存在を知った人は、おそらくこのキーワードを手がかりに、SEO業者を探すであろうと直感しました。

私はすぐに自分のアドワーズ・アカウントにログインし「検索エンジンマーケティング」というキーワードで入札をしました。クリエイティブには「テレビで放映された〜」と入れ、NHK経由でアクセスしてくる人をターゲットに広告を配信したのです。

その後は原稿のネタ探しも忘れて、テレビとのにらめっこです。NHKはSEO業界で一般的な、つまりアドワーズで高額なキーワードは言い回しとしてほとんど使用せず、独特の言葉でSEOを説明していました。私はテロップで表示されるそれらの言葉を、どんどん入札していきました。「ターゲット広告」「検索広告代理店」などなど、番組上キーとなった数々の言葉を、格安で入札することができました。

この原稿を執筆している段階では最終的なコンバージョンデータまではありませんが、まずはクリック率の高い広告配信に成功しました。

番組表には載っていないキーワードがあるはず

前述の通り、今回はテレビ番組自体がGoogleの特集だったため、アドワーズ中心の広告配信となりました。しかし、もちろんオーバーチュアによる広告も有効です。ただしオーバーチュアには審査期間があるため、放送終了直後に広告を配信したい場合には、アドワーズの方が小回りが利くと言えるでしょう。

健康情報を紹介する番組表をあらかじめ調べておいて、紹介される商材の名前に入札する、というのは最近では結構誰でもやっています。ですから放送開始直前にはキーワードが高騰してしまって、あまり費用対効果は高くないかもしれません。

しかし、そういうキーワードを設定している業者でも、番組の内容まで逐一見ている人はどれくらいいるでしょうか? ここに、新しいビジネスチャンスがあるように思います。 番組では、専門用語や独特の単語が数多く出てきます。それらの中に、番組表には載っていない有用なキーワードが存在するはずです。

手間はかかるかもしれませんが、健康番組の通販売上に対する影響力とその競合の多さを考えれば、それくらいの労力をかけることは競争に勝つために必要かもしれません。

私がNHKの番組を見て気付いたことは、テレビ番組の“言い回し”とインターネット上の“キーワード”というのは微妙に違うということです。これは、政治的な理由もあるでしょう。この微妙な違いは、ライバルと差をつける要素となり得るはずです。

テレビ番組を見る時に、自分の販売している商品と同じ商材を紹介している回だけを見るのではなく、毎週見て使えそうなキーワードをピックアップし、データベース化してPPC広告を出稿すれば、業種によっては格安で大きな見返りが期待できそうです。

アフィリエイトで生計を立てたいと思った場合にも、このマーケティング方法は有効なはずです。アフィリエイトであれば仕入れることが出来る商材はほぼ無制限です。商材とテレビならではのキーワードを紐付けることで、NHKで紹介されたような生活も夢ではないかもしれません。

ヒットした検索エンジンを使わせる広告〜今年はもう一歩先へ?

「地底人は誰?」で検索させるCMで話題になった2006年のFMV広告。ちゃんとアフターフォローのページがあり、「地底人は誰?」で検索すると一番目にそのページがヒットする

そしてこの考え方は、ひっくり返せばテレビでのマーケティングにも利用できそうです。

検索エンジンを使わせようとするテレビコマーシャルはありますが、検索エンジンを利用する人達の語彙を巧みに織り込んだコマーシャルは見たことがありません。

「なになにで検索してね」というコマーシャルが花盛りですが、その一歩先にあるマーケティングは、検索エンジンに最適化されたテレビコマーシャルかもしれませんね。

2006/01/24  執筆:田村昌士

INTERNET Watchより転載
http://internet.watch.impress.co.jp/static/column/seolesson/2007/01/24/

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